« March 11, 2014 | Main | March 15, 2014 »

March 14, 2014

2014.03.14

「家族の悩みにお答えしましょう」 信田さよ子

Kazoku_3「家族の悩みにお答えしましょう」信田さよ子

人生相談を読むのが好きです。
他人の悩み事を知ると、悩んでいるのは自分だけではないと思えるからです。
回答者がどんな答えを出すかも興味深いです。

この本の人生相談の回答者は信田さよ子さん。
家庭問題や、共依存、ACやDVの専門家。
とりあげている事例は、どれも興味深く感じられて読み進めました。


「親になるのが怖いです」  「2人の子供が結婚しません」

「長女がかわいく感じられません」  「妻子がいなくなってしまいました」

「29歳の長男が自宅にひきこもっているので困っています」

「浮気する妻に対して怒れません」  「ママ友とうまくつきあえません」

「どうして私は腹が立たないのでしょう?」

「ハマってしまう自分をどうすれば良いのでしょう」


こんな相談に対する、プロカウンセラーである信田さんの回答は
とても勉強になる。
こういう見立てがあるのか、こういう解決方法があるのか、などなど。

はじめに、の中で
「本書の内容は実際のカウンセリングと重なる部分は多いがそっくりそのままではない。
私が伝えたいことが、そのままクライエントに伝わるわけではないからだ。
考えていることが言葉になり、さらに質問になるまでに要するプロセスの長さ、
細かい言葉づかいの工夫、間合いの時間の長さ、雰囲気や表情といった多様な条件を
加味しなければならない。~(中略)~できるだけリアルなQ&Aをつくり、
ストレートな回答Aを示すこと。この明確な構造によって私に与えられたのは、
たっぷりと自分なりの意見を述べる自由である。ふだんのカウンセリングではなかなか
言えないことも、素直に述べることができる」(p11~12)

と書かれています。
質問に対する答えが、すっぱり明確に書かれているところが
なんとも小気味よいし、分かりやすい。

「娘から毎日のように責められます」   の中で回答している

「困難に直面したとき、すべて自分の責任だと背負い込む子どもほど
その重さを受け止めきれずに親にすべてを背負わせようとするのです。
最初から親のせいだと考えているのなら、それほど苦しむことはありません。
親を責めて暴力をふるった後で、子どもたちは深い自己嫌悪に襲われるのです。
その苦しみに耐え切れず、再度親への攻撃に向かうことで悪循環が生まれます。
責められる親のほうは、子どもがこれほどまでに自責感を抱いていることに
気づいていないものです」(P48)

家族の問題は、表面化しにくい面を持っています。
誰にも相談できず、ましてやカウンセリングに足を運ぶこともためらわれるからです。
自分さえ我慢すればと我慢に我慢を重ねて苦しむ人も多いでしょう。

そういう人にとって、この本は、何かの光を与えてくれるものだと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

« March 11, 2014 | Main | March 15, 2014 »