« August 4, 2012 | Main | August 29, 2012 »

August 24, 2012

2012.08.24

「ルドルフ ザ・ラスト・キス」7/28(土)マチネ

随分時間が経ってしまったのですが、書いておきたい気持ちになったので書いておきます。

「ルドルフ・ザ・ラストキス」を7月28日(土)に見ました。
19世紀末のオーストリア皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの心中事件を題材にしたミュージカルです。

2008年の宮本亜門演出を見た時にも、その楽曲の魅力にうっとりしたのですが
今回もまた、素晴らしい楽曲と物語の世界に引き込まれました。

特に良かったのが、マリー・ヴェッツェラ演じる、和音美桜さん。
三銃士の時から、井上君との相性ピッタリで、
歌が上手でとっても良いカップルと思っていたのですが
今回も、ソロも井上君とのデュエットもとってもよくて聴きごたえ充分でした。

亜門演出の時のマリーは、笹本玲奈ちゃん。
その時よりも、和音さんのマリーは、一途に恋する
強くて魅力的な女性に思えたのは、演出のせいでしょうか。

演出は、ウィーン版の演出をしたのと同じデヴィット・ルヴォー。
深紅を基調にした舞台セットが重厚で美しく、
スピード感の溢れる場面転換でした。

スケートリンクで井上君も和音さんもローラーブレードを履きながら歌い、
舞踏会シーンでは、アンサンブルさん達の踊りがすごくスピーディーで
クルクル回るドレスのシルエットが美しかったりで
日本人の演出ミュージカルを見慣れている目には、斬新で、他では見られないような
美意識を感じました。

スケートリンクと書きましたが、あのシーンは、どこかだれかの
有名な絵画で見たシーンを再現したように思えます。
木の枝で手や鼻を作った雪だるまも滑っている、スケートリンク。
ウィーンの冬、暗い雲に覆われた冬の一日を描いたあの絵画は
だれの絵だったでしょうか。
あの絵画に出てくるシーンが、舞台上に再現されていて驚きました。

怖いシーンもあって、例えば2幕の最初、死体を表現する人形が吊るされているところなど
ドキっとして怖かったです。

なんとなく全体的にセクシーというか
「大人のミュージカル」という雰囲気。シックでセクシー、という言葉がぴったりでした。

2008年の亜門版では、井上君の衣装が「ザ・皇太子」というキラキラ感一杯で
宝塚の世界から抜け出してきた王子様、そのものだったので
王子様キャラな井上君好きとしては、今回の衣装はシック過ぎて物足りなかったのですが・・。
(蛇足ですが、MAのフェルゼンの、レースひらひら衣装の井上君は、私的に最高得点であります(笑))

それにしても、ワイドフォーンの音楽が素晴らしい!
前回は特に「明日への階段」の楽曲が頭の中をグルグル回ってました。
階段の上に上がり、高みから歌う、井上ルドルフの姿と声が私の中にずっと残っていたのですが
今回も同じ。民衆と一緒に歌いあげるあのシーンが大好きです。
(ルヴオー演出の訳では「明日への道」です)

そして、今回特に耳に残ったのが、ルドルフとマリーが初めて出会った
舞踏会のワルツの旋律(短いのですが)、そして「ただのロマンスじゃない」と歌う
あのシーンと旋律。
絵的にも素敵だったし、曲も歌詞もとても素敵でした。

1回しか見られなかったのが悔やまれます。
亜門版も衣装などは好きでしたが
今回のルヴォー版は、キャストがお気に入り。一路さんもサカケンも良かったし。
ルドルフの正妻ステファニー役の、吉沢さんも良かったです。

エンディングは、本物の火がついた沢山の蝋燭に囲まれた巨大なベットの上で心中する2人という
演出が、何ともいえず・・・・リアル・・という感じでもありました。
亜門版は、2人で手を繋いで額縁の外に歩いていった感じでしたが。

というわけで、大人のミュージカル「ルドルフ」再演して欲しいです。


| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

« August 4, 2012 | Main | August 29, 2012 »