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June 14, 2010

2010.06.14

東宝ミュージカル「キャンディード」6/13(日)マチネ

前からとっても楽しみにしていた、キャンディードを見てきました!

「ウエスト・サイド・ストーリー」で有名な音楽家 レナード・バーンスタインがフランスの思想家ヴォルテールの原作を元に作り出したミュージカル。この作品、7,8年前に宮本亜門演出で、佐渡裕指揮の国際フォーラムで見たことがあり感動したので、井上君主演でもあり、楽しみにしていました。

今回の演出は、レ・ミゼラブルで有名なジョン・ケアードで、ストーリーが分かりやすかったし、理解しやすかったです。

「純真・天真爛漫」という意味の名前を持つ「キャンディード」という青年が、男爵令嬢(クネゴンデ)と恋仲になったものの、私生児だったためにお城を追い出され、当てのない旅に出かけ、家庭教師パングロス先生から教わった楽天主義を貫きながら様々な苦難を乗り越えるが、悲観主義者(マーティン)に出会って「楽天主義」に疑問を持つようにもなる・・・。


お話自体が荒唐無稽でなんとも非現実的なストーリー。お話の全てが理解出来た訳でもなく、それでも前回はなんとなく、音楽の素晴らしさとラストシーンに感激したのだけれど、この演出ではそれなりにお話もわかったし、胸に迫るシーンも多く、私としては今回の方が数段良いと思えました。


役者さん達がとても良いです。

市村さんのヴォルテール&バングロスもは存在感があって素晴らしいです。
今回の舞台の主役は市村さん?と思っちゃったりして。

井上君の「純真無垢な青年」は、雰囲気にぴったりでしたが、少し物足りないことも確か。
なぜでしょうか?もっともっと存在感があってもよかったなあ。

新妻さんのクネゴンデが素晴らしい。宝石を持ちながら歌う、超技巧的アリアは美しく、オペラグラスを目にあてると、その表情の豊かさにオペラグラスをはずせなくなってしまいました。亜門版ではクラッシックのソプラノ歌手が演じていて、歌は凄いんだけれど、歌詞が聞き取れなくて内容がわからず、感情移入出来ていなかったのでした。新妻さんは実は、今までは「歌は上手だけれど、強気で歌うばかり」のイメージがあったのですが、このクネゴンデでとっても見直しちゃいました。

阿知波さんの老女も良かった。阿知波さんが出てくると舞台がすっかり引き締まります。老女というには艶のある声で会場を圧倒していました。演技も素晴らしいのです。

カカンボの駒田さんもマキシミリアンの坂本さんも、アンサンブルさんたちも皆上手な人ばかりでした。

アンサンブルさんたちも皆上手だし、素敵で、特に「国王たちの舟歌」という最後のシーンはよかったです。

私がこの話になぜ、ここまで惹かれるかというと・・・
「荒唐無稽であり得ないお話」が繰り返される中で、人が生きていく中での愚かさやバカバカしさ、悲しみ、辛さなどを感じ、やり切れなくなり、でも、最後の最後でキャンディードが皆を促し、「畑を耕そう」と歌う・・・

このメッセージは私には「とにかく、やれることをしっかりやろう。大地に根を張って自分なりにしっかり生きていこう」受け取られて、心に深く染み入るのです。今回もラストシーンでは沢山泣いちゃいました。

前半の好きなシーンの一つ、キャンディードとクネゴンデの再会のシーン。
辛い旅をして再会できた2人に胸がキュンとなり、後半は、またもや別れて再会して変わり果てたクネゴンデに対して、キャンディードが失望を歌うシーン。どちらも特に心に残ります。

今回のキャンディード、とても気に入ったので、また見に行っちゃうかもしれません。

公式ブログ ↓ 舞台映像も見れます
http://candide.toho-stageblog.com/

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