« April 23, 2009 | Main | May 14, 2009 »

April 29, 2009

2009.04.29

「臨死体験 生命の響き」 鈴木秀子

宗教の中でもキリスト教は、大学時代のキリスト教学の授業は好きでした。
一時は、洗礼を受けたいなあ、とまで思ったこともあります。

でも、その後なんとなく受け入れがたい部分があったりして、洗礼とまで思うことはなくなりました。それでも、キリスト教的考え方にはなんとなく馴染んでいます。

鈴木秀子さんの本は最近好きです。以前も神は人を何処へ導くのか
という本を紹介したことがあって、この本で「エニアグラム」にも興味を持ちました。自分のタイプも見てみたりしました。深く勉強する機会はなかったけれど、またここで、鈴木さんの本にふと出会って読んでみました。

臨死体験 生命の響きという本です。

読んでいて、あれ?前に読んだ気がする・・・という箇所もあったのだけれど、それもそのはず神は人を何処へ導くのか の体験をもう一度振り返って書かれた本でした。

鈴木さんの臨死体験から感じたこと、それをきっかけに身につけた不思議な能力。その能力をどうやって使ってきたのか。鈴木さんの文章はとても素敵で、深い所に響きます。


***************
 人間関係でなにが苦しいかというと、結局は相手が自分によくしてくれないということではないでしょうか。自我、つまり自分のエゴと相手のエゴとのぶつかりあいです。

 でも、ここでちょっと視点を転換してみてください。自分を傷つけている人がいたとしても、ひょっとしたら相手もこちらのせいで深く傷ついているかもしれないではないですか。たいていの場合、相手のことをいやだと思っているから、そのことで自分自身が傷つくものなのです。

 エゴを消し、相手に対してあたたかい思いをかけ、ちょっとしたことでもいいからできることをしてあげたときに、自分の中にうれしいという気持ちが起こってくるのです。自分がなにかをしてもらいたいということではなく、ちっぽけなことでもいいから、自分が相手になにができるかというほうに目を向けていくことが、回心の第一歩です。

 このようにして、自分が思う通りにならないことを乗り越えたときに、心のやすらぎ、深い満足感というものが起こってきます。

 むしろ、私たちがふだん考える幸福というもの、つまりすべてがうまくいっていると思うときには、えてして虚しさにつながる場合が多いものです。

 一方、人間の深みには愛につながるものが豊かにたたえられています。この豊かさを日常生活のなんでもない行為の中に、いきいきとあふれさせること、いま目の前にある人間関係に心をこめることが、ほんとうの回心につながっていくのではないでしょうか。

 人間の本質を称して性善説とか性悪説とかいわれますが、結局のところ、人間のもっとも深いところ、人の根源にある欲求とは、他人を愛し、自分も愛されたいというものではないでしょうか。それも、単に好きというのではなく、一緒にいてお互いに一体感を感じながら、深い安心感に身をゆだねているような境地にひたることのできる関係・・・・

 こうした一体感というものは、いかなる時代にあっても、人間のもっとも願い望むものであり、回心はそこに目を向けさせてくれるのです。

 この世を生きていく、この地上を旅するというのは、お互いを大切にし、愛を深めるための試練なのかもしれません。

自分が自分自身であり、自分の弱さも受け容れ、他人とも愛でつながり、その愛を深め、自分を大切にし、相手をもいつくしむ。人間性を深めていくように、ともに援助しあい、エネルギーを出しあうことが、生きていくということの意味ではないかと、私はしみじみ感じています。(P192~193)
**********************


「回心」というのは、この本の中ではこう書かれています。


**********************
『どうして、自分はこんなに苦しまなければならないのか』ほとんどの人が、一度はこうした気持ちを抱いたことがあるのではないでしょうか。

回心とは、そのような苦しみがいやで、つらくて、どうして自分だけこんな目にあわなければならないのかとのたうちまわり、そこから逃れようとしていた人が、心をくるっと回し、歩みの方向を変える・・・・それまで暗いほうばかり見ていた人が、光のほうに向きなおって、『この苦しみにも意味があるんだ』『この苦しみを乗り越えてこそ、自分は人間として成長していくんだ』あるいは『この苦しみを担ったからこそ、他人の痛みもわかるんだ』というように心の持ち方を変えることです。(P188~189)
**********************


「事実」ではなくあるのは「認識」だけ

先日新聞のコラムで勝間和代さんも書いていたけれど、自分を客観的に見ること、出来事を俯瞰的な目で見ることは、簡単のようで難しく、まただからこそ、重要なことなのだと思います。


鈴木さんの本ももっと読んでみたいし、エニアグラムも少し勉強してみたいです。


エニアグラム
http://www.enneagram.gr.jp/check/index.html

鈴木秀子さんが名誉顧問の NPO国際コミュニオン学会
http://www.enneagram.gr.jp/

| | Comments (2) | TrackBack (0)
|

« April 23, 2009 | Main | May 14, 2009 »