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April 12, 2007

2007.04.12

ウィーン版エリザベート 4月11日(水)13時開演 梅田芸術劇場

エリザベート/マヤ・ハクフォート  ルキーニ/ブルーノ・グラッシーニ
トート/マテ・カマラス  皇帝フランツ/マルクス・ポール
皇太后ゾフィー/クリスタ・ヴェッツトシュタイン 
皇太子ルドルフ/ルカス・ペルマン

2度目のウィーン版エリザベート観劇をしてきました。
初めて見た時(3/31土曜日昼公演)は2階席から見ていたのですが、今回は3階席。ちょっと遠いかな~と思ったけれど、音の具合が前回より良い!前回はまだ公演が始まって間もない頃だったせいか、音抑えられすぎていたというか、迫ってくるものが無かったのです。でも今日はそんなことは感じられませんでした。

とにかく斬新な舞台装置にびっくり、、の連続。写真で見たことはあったけれどこんなに面白いなんて・・・、と次から次へと舞台に展開されるウィーン版エリザベートの世界に驚いていました。現代的な鉄工所?みたいな風景が現れたと思ったら、次は遠近感が凄い宮廷のテーブルの絵が出てきて、はるか向こうに、エリザベートとフランツが座っているんだけれど、そこの部分だけが本物の椅子と人間(笑)で、あと前方はすごい遠近感で書かれた長いテーブルと椅子。遠近感が強調されているせいか、舞台の奥行きも凄く広く感じます。

1幕始まってすぐに、上から見ているとよく分かるんだけれど、舞台が2箇所にわたって大きく奈落に落ち込むように長方形にカッティングされていて、その中に大勢の人が入って歌っている。その状態のまま回り盆ごと回っているから、上から見ていると人間達の立っている世界がそのまま小さな世界としてぐるぐる回っている感じて、人間の世界が何かに操られているなあ・・という感じ。

私が気に入ったのは、大きな金色の双頭の鷲のハプスブルクの紋章の大きな像が(高さが人の倍以上)ぐるぐる回って出てくるところ。小さめの丸い盆が2つ、大きい回り盆の上を回りながら奥から出てくるのだけれど、小さい盆はネオンが輝き、その上で歌ったり回ったり踊ったりしている役者さんがお人形のように見えました。

人形と言えば、このウィーン版エリザの踊りは、人形のようなカチカチの踊りが多いです。パントマイムっぽいっていうか。素人のため、なんと形容していいのかわかりませんが、人形のような動きが多い。「闇が広がる」でもトートに迫られるルドルフは、まるで力が抜けた人形のよう。前半は体を折り曲げたような状態で、後半は体をそらせたような状態で、ずっと歌うのってとっても大変そう。よく声が出るなあ・・・。

始めから終わりまで、舞台の上手の上の方から長い板のような鋭利な物がクレーンで上下します。ラストでルキーニがエリザベートを殺す時の道具「ヤスリ」をイメージした物だそうですが、その坂をトート役のマテが駆け上ったり駆け下りたり。よくあれだけ走り回りながら歌えるものです。「最後のダンス」の時、マテは上手の階段のような物に自分の背より高い場所に飛びついたりしていました。スゴイ!息切れしないのかしら。

演出家はハリー・クプファーという人ですが、有名なオペラ監督だそうです。衣装も凝っているのですが、その中でもハプスブルク家の人だけに付いている蔦の模様が面白い。ドイツ語の衣装リストには「腫瘍付のドレス」とあったそうですが・・(ブログに写真と共に載っていますのでご覧あれhttp://www.umegei.com/blog/erz/2007/04/post-15.html

キャストの感想も書かねば!

コンサートの時も凄いなあ・・と思ったのだけれど、エリザベート役のマヤ・ハクフォートがパワフルでとても素敵!「私が踊る時」がとっても好きです。言葉とメロディーがぴったり合っているのって、本当に気持ちが良い。原語で見るのは良いものです。

プログラムでエリザベートの次に書かれているのがルキーニ。ブルーノ・グラッシーニという人ですが、この人がとても声が良くて歌が上手で素敵だった~!途中で日本語を披露してくれたりサービス精神旺盛です。

トート役のマテ・カマラス、は筋肉モリモリです。(笑)マイヤーリンクの場面で、マリー・ヴェツェラに扮しての黒のドレス姿なのですが、はだけた胸が盛り上がっていて、遠くから見ていたら女の人みたいでした。(笑)とにかくよく走り回っているトートです。

ルドルフ役のルカス・ペルマンがこれがまた素敵!コンサートの時は褐色の長髪だったけれど、今回の舞台では金髪で髪を撫で付けているから、繊細な貴公子そのもの。日本のミュージカル界の貴公子よりももっと繊細そうに見える・・・。色が白くて華奢で女の子みたいでした。彼は今度「ファントム」というミュージカルで大沢たかおと共演するらしいです。チラシがありました。(余談だけど、大沢たかおってミュージカル初挑戦ですね)

少年ルドルフが31日は8歳のケイシ・マクドゥーガル君。11日は9歳のカズヒロ・ノエル君。少年ルドルフだけは日本在住のドイツ語の出来る男の子がキャスティングされているようです。2人とも可愛らしかった!

エリザベートは東宝版を初演から沢山見てきて、宝塚版も一路トートと春野トート版を見てきました。それと比べて、ウィーン版の方が好きかな・・と思うのは、精神病院のシーン。東宝版は余り好きじゃなかったんだけれど、ウィーン版はなんだか自然な感じが好きです。病院に入っている人たちの演技が過剰じゃないからか・・マヤさんの声が円熟味がある声だからなのか・・。コルフ島のシーンもマックス(お父さん)の姿が出てこないのですが、なんとなく雰囲気があって好きです。

そうそう、結婚式のシーンも面白かった。何が面白いって動きが・・・。招待されているお客さんも、エリザベートもフランツも、上半身をブンブン左右に前後に動かすのが、なんだか妙に変・・なんだけれど、面白いなあと思います。「ミルク」「ハス」の群衆のダンスは余り動きまくりじゃなくて、抑えた感じがします。「ハス」は威圧感が感じられて、舞台中央に布を垂らしてその間から出てきたりして面白いです。

面白いといえば、5枚ぐらいの大きな鏡の中それぞれにエリザベートが後ろ向きで髪をといているシーンがあり、それぞれの動きが違うからなんだか亡霊みたいでちょっと怖かった・・・。あれはそれぞれ別の人が入っているのか・・それとも映像なのか・・・不思議で良くわかりませんでした。

チェス盤を模した、黒白の布地が下がってきて舞台の床に敷き詰められるシーンとか、その上を馬になって役者さんがチェスのコマの動きをしながら歌うところとか、面白かったです。カフェのシーンでも、なぜか皆小さなゴーカートみたいなのに乗って、自由に舞台の上を走り回ってます。色とりどりのライトをつけてて遊園地みたい。面白い演出が一杯でした。

ラストシーンはトートに抱きかかえられたあと、トートダンサーズ(と言うのか??)にエリザベートは抱きかかえられて奈落の底に沈められて行きます。どうして地下に連れていかれるのだろう?それがなんだか不思議な感じかな・・。

なぜか今回涙が出るシーンが、1幕最後のフランツ、エリザベート、トートのシーンなのです。フランツの心情に涙してしまう。東宝版を見ていてそういうことが無かったから何だか不思議。フランツ役の役者さんはそれほどインパクトは無いのですが・・。

あと1回見る予定です!オケも役者さんも舞台セットも、本物が見られて幸せ・・この時期関西に住んでいて良かった!凄いなあ~日本って。

ウィーン版エリザベート 公演HP

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