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2005.11.18

「ハッピーバースデー」

happy「ハッピーバースデー」青木 和雄 (著), 吉富 多美 (著)
母親に「生まなきゃ良かった」と言われ続けて、声が出なくなってしまった女の子の物語。もともとは児童書で、漫画などにもなって、小中学生にも読まれているみたい。話題の本のようです。話の展開がとても早くて「現実はこう上手くいかないんじゃないかな・・」でも「こんなふうに展開するのは理想だよなあ」と思います。主人公のあすかが、すぐに子供の前で泣く担任教師を評して「自分の内面に向かわなくちゃダメなのに」とつぶやいたり、「大切なことは自分と向かい合うこと」というメッセージに溢れているし、都合よく話が進むなあ・・・なんて思いながらも、最後はほっとしました。

あすかの母親が、自分自身の生い立ちを振り返って行くくだりなど、こんなに簡単に癒されるはずはない!子供時代を振り返ったり、自分の内面を探っていくことは苦しくて辛いことなのに!と強く思います。

この本を読んで良かったな、と思えた部分が1つありました。あすかの兄が高校を退学すると言った時、父親が「みっともない、俺の顔に泥を塗る気か」と言った場面で私自身の父親のことを思い出したのです。生活全般に関しては、ずっと「世間では○○だ。世の中の人は△△と思うんだから」と、価値観が「世間の目」にあった父でしたが、進学校の教師で、勉強に付いていけず、心を病む生徒を大勢見ていたせいでしょうが、私が高校時代に成績がアヒルの行進(笑)になって呼び出しを受けた時も決して咎めることはせず「別に転校したっていいんだから」と、責められなかったことを思い出したことです。

こと勉強に対しては、高校に入ってからは「精神を病むこと」に比べれば少しぐらい成績が悪くたってどうってことない、と思っていたらしく、その点は良かったかなあ・・・いい父親?だったなあ・・と思い出せました。勉強以外の面は、いつも「世間体」を持ち出し「自分はどう思うか」は言わない人でしたけど。

あすかが、母親に対して「もうお母さんとは言わない、静代さん、とさん付けにする」と宣言した時、こんなふうに子供のうちに精神的に親離れできるなんて、凄いなあ・・・私なんて、母親のことを自分と切り離して考えられるようになったのは、つい最近だよ?なんて思ってしまいました。(^^;)

ある意味、理想的な問題解決のモデルのような話と言えるけど、それでも、普遍的な大切なことがきちんと底辺に流れていると感じられる、良い本です。

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Comments

割と最近気になって読んだ本です。
小学校で読み聞かせしているんで本は自分だけでなく
小学生向けにも目を通すようにしています。
絵本が多いんですがこの前小説の短編にも初めて挑戦しました。みんなちゃんと聞いてくれて良かった。

Posted by: こみ | 2005.11.21 at 01:16 AM

>こみさん
読み聞かせをされているんですか?
素敵ですね!言葉は音を持って発せられるとますます生きてくると思うから、小さな時に、言葉を音として沢山楽しんでイマジネーションを膨らませられるようになる、子供さんが沢山増えて、素敵な大人になっていくんでしょうね・・そんなチャンスを与えているこみさん、素敵。

Posted by: shiiko | 2005.11.21 at 06:44 PM

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