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2005.04.25

世の中を作っているのは一人一人の人間

今日のいいこと!
★高速教習が楽しかったこと
★世の中で大変なことが起こっている、と嘆きたくなるけれど、でも大切な事は・・と考えたこと

JR史上最悪と報道されている福知山線の大事故。この事故が起こる時刻に高速教習を受けていました。ラッキーにも指導員は先日恋に落ちた(笑)Sさんで、女の子3人と和やかな雰囲気の中の教習でした。高速道路を運転するのは恐かったけれど、でもドライブは楽しかったです。

今日は楽しい気持ちだったけれど、でも事故のことを思うと・・。大勢の人が一瞬の内に大事故に巻き込まれ亡くなるなんて、本当に胸が潰れる思いです。その上この春は、いつもより以上に沢山の、悲惨な事故が連日のように報道されているような気がする。電車のホームから人を突き落としたり、子供を突然襲ったり。次から次へと信じられない!という事件が起こって、ニュースに対する感覚さえ麻痺してしまっていく。「世も末だ」と良く両親がつぶやいていたけれど、本当にそうなのか?と思えてしまう。

テレビをずっと見る習慣は無いけれど、何気なくチャンネルを合わせたワイドショーで、事件の裏側や、加害者、被害者のそれまでの様子、などを放送しているとつい見入ってしまうこともある。そしていつも思うのは「加害者は特別なのだろうか?」「自分が被害者にも加害者にもなる可能性はないのだろうか?」ということ。被害者になることは容易に想像できても、加害者になることは想像できなくて、この犯人は特別・・と思いがちだけれど、でも誰でも心の中には、何か犯罪を犯してしまいたくなる要素を隠し持っているのかもしれない、と思うと、自分とは無関係ときっぱり思えはしない。身体、精神、どこかを病んでそしてふと犯罪に手を染めてしまうとか。自分で自分の衝動が抑えきれなくなるとか。

学校が悪い、教育制度が悪い、昔は良かった・・凶悪事件が起こるたび、さまざまに論じられる。もちろん良い方向に改革していくべき課題は、大勢の人の間で論議されなくてはいけないと思う。でも、1番大切な事は「私が、自分が、出来ることをして精一杯生きる」ということだろう。自分自身の中に暗い面と明るい面があるのと同じように、犯罪者の心の中も決して100%黒一色のはずは無いのだと思う。

こんな事を言うのは奇麗事かもしれないけれど、でも生まれつきの犯罪者はいないと思うし、生まれつき神様のように白一色の人もいないと思う。だから大切なのは「自分自身がどう生きるか」「自分がどう生きるかで周りに良い影響を与えていくか」ということなのだと思う。

今日の朝の事故をニュースで知った、母親や義父、親戚、友人たちから「宝塚線と言っているけれど大丈夫?」という電話やメールを受取り、大勢の心配してもらえる人に囲まれているんだなあ、ありがたいなあ・・と感謝の思いにかられました。いつどんな事故に巻き込まれて、いつどんなハプニングで、自分の生を終わらせてしまうこともあるかもしれない。そう思うと、今こうして元気に生きていることこそ、感謝したいことに思え、生きている、その「生」を最大限に生かすにはどうしたらいいか、と考えずにはいられません。

少し前の朝日新聞「池田晶子さんからあなたへ」という記事がとても素敵だったので紹介します。

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(前略)「生きる」の何であるかを知るためには、我々は考えなければならない。考える、すなわち、内省する。しかし、「内省する」と言って、人はその意味すら理解しなくなった。外ばかりを見ているからである。そして言う、内省などしていては、生きてゆかれない。しかし、その「生きる」の何であるかが、我々の最大の問題なのではなかったか。話は初めから転倒しているのである。
 自分が生きているとはどういうことか。「自分」とは何か。考え始めるなら、人はこの当たり前のことがおそるべき謎であることを理解するはずである。謎とは別名、奇跡である。この当たり前の奇跡の前には、天下国家などいわば些事である。そのういう視点を、人は必ず獲得するはずなのである。
 世の中のことは、どうなる?
 しかし、世の中を作っているのは、一人一人の人間以外の何ものでもない。一人一人が、自分が生きているという奇跡に自覚的に生きる、それ以外に確かな道などあるわけないのである。 全員の自覚まで、なるほど少々時間はかかります。しかし、宇宙を思ってみればよろしいのです。
(4月11日朝日新聞)
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Comments

出先の名古屋でこの事故のニュースを知り、心配してました。
帰宅後ここを開いたらshiikoさんのカキコミがあってホッとしました。

Posted by: tamami | 2005.04.25 at 10:31 PM

tamamiさん、どうもありがとうございます!
日常的に使う線では無いので
(って言うか、ほとんど使わない)
影響はありません・・。ご心配くださり嬉しいです。

Posted by: shiiko | 2005.04.25 at 11:09 PM

はあいSちゃん、この間は返事ありがとう。日曜の早朝、ブログに載っているのを発見して思わず「うはははははは」と大声が出てしまって近所に鳴り響いたんじゃないかと心配しました。  今日の事故は本当にこわかったね。Sちゃん無事でよかったね。夜10時のニュースで初めて知ってこれは人災だけど信じられない結果になったなあと呆然としました。私は最近はひき逃げや放火が多いと感じていたんだ。それから少し前から弱い部分を持った人が小学校に入っていったり弱い者を殺めたりする事件が起こっている、これは犯罪者は自分を台無しにしてしまうほど我慢させられる非人間的な生活を送ったのか?とか考えてしまうこともあったよ。人災じゃない天災についてもスマトラ沖地震があったときは特に神様が人間が地球を汚染してバランスを崩したお返しに人間を淘汰してるんじゃないかと恐ろしい気持ちになった。池田晶子さんの記事いいね。私も「世も末」にならないためにはできるだけ自然に触れて宇宙を感じるのがいいんじゃないかとわかるような気がするの。でもSちゃん自分も加害者になる可能性があるとまで考えられるところが哲学者だ。内省的。Sちゃんが哲学勉強したいというのを見てアッと思ったんだ。詩人とか哲学者は目には見えないけれど人間として感じることを言葉にする人(仕事)って前に新聞で読んで心に残っていたんだけどSちゃんはそうなんじゃないかって感じてたから。余りいないよ。それではおやすみ
   PS  たけのこご飯、私も木曜日に作っていたの。生から茹でて作るとおいしいよね。河合寛治郎もね、この間の金曜日「柳宗悦の民芸と巨匠たち」展を見て、巨匠の中で寛治郎とバーナード・リーチの作品に魅せられたばかりだった。それではほんとにおやすみ

Posted by: ヤオ(ネコ名) | 2005.04.26 at 12:55 AM

Yちゃん、またまたコメントありがとう!
そうなのね、出来るだけ自然に触れて宇宙を感じるのがいい・・その通りだと思う。人は皆、自然という神の一部であり、宇宙の一部であることを忘れてしまっている。自然と宇宙と一体化出来れば、心に平和が訪れることも忘れてしまっている、そう思えます。
と、簡単に言うけれど、私自身が、自然と一体化した安らぎの世界に入っていけているとは思えないし、人は皆「愛の存在」であると信じているけれど、でも自分の心の中にも「愛の存在」とは裏腹のネガティブな部分が存在していることも事実。でもそれを頑張って頑張って白く白く、愛の存在に近づいていくことが大切なんだよね、まずは自分自身が。

ということで、バーナードリーチ良いよね。京都の大山崎山荘にもリーチの作品が沢山あったような気がします。あの美術館もオススメ・・。時間があったらこっちに遊びに来てください!

Posted by: shiiko | 2005.04.26 at 11:07 PM

ありがとSちゃん
今日は田舎に行って種を植えてきます
ハートブレイカーな日もあるヤオでした

Posted by: ヤオ(ネコ名) | 2005.04.27 at 10:53 AM

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