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November 8, 2004

2004.11.08

相手の気持ちを繊細に感じ取る態度を育てる(シュタイナーの本より)

今読んでいるシュタイナーの本は、なかなか読み応えがあります。ワンセクションごとに休憩をとっています。一気に読むのはもったいないような感じ。数日読むのをお休みして今日久しぶりに朝家を出る時に持って出かけました。ハードカバーなので重いけど、通勤電車の中で読む20分の読書タイムはとても集中出来るのです。今日読み始めたところもまた今の私の心にピッタリ!の内容が書かれていました。

「私たちは『期待しているような進歩がなかなか現れないとしても、しばらくすると、いつのまにかいちじるしい進歩を遂げていることもある』ということを、いつも念頭に置くようにするのです。このことを理解しない人は、容易に忍耐力を失い、すべての試みをすぐにやめてしまうことでしょう。」(P55)

「多くの人々は日常生活において豊かな経験を積むことをとおして、自信や、勇気や、毅然とした態度を健全な形で強めています。また、苦しみが生じたり、期待していたことが思いどおりにいかなかったり、計画が頓挫したりしても、それを魂の偉大さや平静さや不屈の力で耐える事を学びます。(P79)」

「まず私たちは、とくに忍耐を育てていくように努めなくてはなりません。あせりの感情はすべて、人間のなかにまどろんでいる高次の能力に対して破壊的に作用します。」(P98)

「思考のなかで十分に鈍化しないうちに口にするあらゆる言葉をとおして、私達の神秘学的な訓練の道に、障害となる石が置かれることになります。(中略)たとえば誰かが私にあることを語り、私がそれに対して答えなくてはならないとき、私は、その話題について私自身が語るべき事柄よりも、相手の人の考えや感情を(さらには偏見までも)尊重するように努めなくてはなりません。このような場合には、相手の人の気持ちを繊細に感じとる態度を育てることが大切です。神秘学の学徒は注意深く、相手の人の気持ちを感じ取るように努めます。神秘学の学徒は『相手の意見と私の意見が出会うとき、そのことは相手にとってどのような意味をもつのか』ということを判断できるようにならなくてはなりません。」(P105) 
全て「いかにして高次の世界を認識するか」ルドル・フシュタイナー より

最近また、社内に4人いる女性たちの中に余りしっくり行かないものを感じています。1年ほど前は、正社員で1つ年上の女性Yさんと私はあまり上手くいっていなくて辛い思いをしていたのですが、今はそのYさんとの間にはわだかまりはすっかり無くなりました。

その代わり、数ヶ月前に派遣社員としてやってきたKさんと今、しっくり行かないものを感じていて、それは2人いるパートのうち私ともう1人のAさんも、そしてYさんも感じていることのようです。Kさんは「派遣社員」という立場の捉え方が、私達とは違うようで、他3人の女性社員と上手くやっていこう、という意識が低く、休暇の件など先に女性で打ち合わせすべき事柄も、上司だけに話を通してしまうような、そのやり方がここの職場では違うなという感じです。

彼女より私が年下だからなのか、目を見て話さない時があったり、不満が読み取れることも多いけど、私はそれに対して、余り腹は立ちません。振り返ってみると数年前まだ未熟で自分の感情をすぐに外に表しがちだったころ、周りの人間に対して私が行っていた態度そのもののようにも思えるからです。少し傷ついたりもしますけど、Kさんが自分の会社での扱われ方に不満を持っている、という気持ちが手にとるように理解できます。Kさんを見て過去の自分を思い出して反省したりします。

でも、そんなふうに冷静にいられる事ばかりでなくて、パートのAさんが口にするKさんに対して不満や、時には仲が良いはずのYさんに対する不満の言葉(陰口)に同調してしまう時もあります。後からしまった、と思うけれどついつい・・。不満や陰口を言う事が多いAさんの、そのネガティブな言葉にはなるべく同調せずに「そうなんだ・・そんな事があったなんて大変だったね」とAさんを思いやるだけにすれば良いのです。でもつい引きこまれてしまいそうになる事もあって、そんな時は、上に引用したシュタイナーの文章のように「相手の気持ちを繊細に感じ取ろう」と思うようにします。

ふと気づいたら、また一段と自分が成長していたなあ・・と思える時が来ると信じて、のんびりゆっくり自分と向き合って、日常生活のなかでいろいろ学んでいきたいです。

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フィレンツェ展

firenthe.jpg
東京都美術館で開催中の「フィレンツェ展」に行って来ました。ミケランジェロやボッティチェッリなどの細密画や写本や彫刻など、見応え十分の内容で素晴らしかったです。
特に心に残ったのは「ミケリーノの《「神曲の詩人」ダンテ》」の絵で、このリンク先のページの中央に掲載されています。↓
http://www.nikkei.co.jp/events/art/fire.html

世界史は余り詳しくないので今、高校時代から捨てずに本棚にとってあった「山川 世界史用語集」で「ダンテの神曲」を調べてみました。すると「ダンテが流浪の1304~21年の間に著わしたトスカナ語の大叙事詩。著者自身が古代ローマ詩人ヴェルギリウスに導かれて地獄・煉獄・天上界をめぐるテーマ。カトリック的世界観によるダンテ自身の独自の価値観でつらぬかれている」とあります。そうか・・だから、地獄で苦しむ裸の人々などが描かれているんだ・・と今、納得。とにかく迫力のある絵でした。

イタリアはローマしか訪れた事がありません。芸術の都「フィレンツェ」に行ってみたい!と思いをはせた週末でした。

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