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2004.10.19

日経記事「夢『ゲット本』若い女性飛びつく」について思ったこと

10月14日の日経新聞夕刊に興味深い記事がありました。
「夢『ゲット本』若い女性飛びつく」と題され、"書店の一角に20代~30代女性が集まる一角があり、夢をかなえるという言葉が表紙に並び、前向きな生き方を指南する・・・「ストレス過多」「周囲にお手本が少ない」という現代女性を取り巻く環境が垣間見える"という記事です。

紹介されている本は、発行部数の多い順に・・()内、単位万部
「グッドラック」ポプラ社(110)
「キッパリ!たった5分間で自分を変える方法」幻冬舎(60)
「あなたが変わる愛されてお金持ちになる魔法の言葉」全日出版(30)
「あなたは絶対!運がいい」グラフ社(20)
「夢をかなえる人の手帳術」ディスカバー・トゥエンティワン(8)

記事の内容は、「読者はとにかく疲れている」「従来は癒しを求めた。今は夢に向け、背中を押してもらいたがっている」「核家族化が進み、生き方のルールを教える人に恵まれなくなった」とあり、“結婚=幸せを目指した母親世代や、キャリア形成に努めた30代後半から40代に比べ、『その下の20~30代は努力が報われないとの思いが強く、目標もはっきり設定できない』電通消費者研究センターの四元正弘氏はこう分析する。不安を抱く中で人生の指針を本に求める人が増えたが、これは占い本にすがる姿勢に通じるとも指摘する。東京心理相談センターの生月誠所長は、『失敗ばかり気になる人ほどストレスがたまる。ゲット本は前向き思考に変えるきっかけにはなる』と語るが『科学的根拠がない本もある』と注意を促す。”としめくくられています。

「グッドラック」「キッパリ!」は立ち読みしたし、帆帆子さんの本は大好きだし・・本に頼っている私のような人のことを言っているでしょう。新聞記事だから、分析はさすが!です。生き方のルールを教えてくれる人に恵まれているとは言えません。でも、果たして「若い女性だから」「核家族化で生き方のルールを教える人がいない」から、私はずっと不安で落ち着かない気持でいたのでしょうか??

確かに、男性より女性の方が時代に対する感覚は優れていると思うし、未知の物、新しい物に対して、抵抗無く受け入れやすい傾向はあると思いますが、でも「若い女性」に限った話では無いと思います。バブル崩壊後物質主義の価値観が崩れて行く中で、「生きていく」ということをどう捉えて良いか解らなくて悩み苦しんでいる人は、中年男性にだって、若い男性にだって、おばさま方にだって多いはず。特定の宗教に属す人の比率が低い日本人の中に、よりどころになる何かを求め、探り出している人が増えているのが現代なのではないでしょうか?

現に私は愛情溢れる、しかしある意味、物を沢山買い込むことが幸せに結びつく、と信じるような両親に育てられたけれど、やり場のない不安、というか心に満たされない物がある気持、はついて回りました。学生時代にキリスト教に触れ、この考え方で何かが変わるかもしれない?と思ったけれど、洗礼を受けるわけでも無く、それより哲学や倫理学に興味を持ち、今では精神世界系と呼ばれる本を読むようになりました。はっきり言って一歩間違えば周囲の「オウムのようにならないで・・」というような無言の圧力?を感じる事もあります。まあ「この子大丈夫かなあ・・」なんて心配してしまう友人にも会ったことがありますし。

でも、誰か1人を教祖のようにたてまつる宗教とは違うと思っています。本を読めば読むほど、知れば知るほど、共通する真理が見えてくるのです。この世の中で、人としていかに純粋に生きられるか、自分自身はもちろん、周囲までも納得するような良い人生を送れるのか。自分に起こる全てのことが自分を磨くためのことなのだ、と心から思えた時にそれは解ってきたような気がします。(まだまだ勉強中なのはもちろんですが)環境や周囲を恨んだり、不平を言っているうちは、気が付かなかったことです。自分独自の感覚で、間違ったもの、まがい物からは自分を遠ざけていられるか、信頼できるか出来ないか?を自分なりの評価基準にしっかりと照らし合わせ、受け入れられるだろうか?ダメだろうか?を分別しているつもりです。そしてそれは人に教えたり伝授してもらう事ではなくて、一人一人が模索して、直感として磨いて行かなければいけない感覚だとも思います。

自分の心がより透明で白に近ければ、悪いもの邪悪なものに付け入られる隙は無くなるはず。人間だから弱い部分ももちろんあって、ちょっとした隙に変だな?と思うこともあるかもしれない。でも、自分の中でこれは真実だ、人としてこう生きて行きたい、と確信が持てるようになるのなら、本に頼るのは悪い事ではないと思う。入り口は読みやすい本でも、そこから広がる世界は無限に広いのだから。

今まで生きてきて、特に立派な人だなあ、素晴らしい人間性を持っている方だ思う人が、何人かいて、悩んだ時、苦しんだ時は「その人だったらどうするだろう?どう言うだろう?どういう風に振舞うだろう?」と考えます。もちろん、そんなふうに完璧に素晴らしい、とは言い切れなくても、ああ、いつもニコニコと温かい笑顔を向けてくれる○○さんだったら、こんな時こう言う風に言ってくれるだろうな、とか、いつも冷静な△△さんだったらどう言うかな?とか、想像し真似してみたりするのです。そうすると、ある面に置いて凄いなあ、素晴らしいなあ、と思う人に、ほんの少しでも近づく気がします。自分を磨くということ、自分の人格を高めること、これが、夢を実現したり、幸せを感じられるきっかけになる、ということに繋がって行くのだと思うのです。

記事の最後「『科学的根拠がない本もある』と注意を促す。」と締めくくられているのが、妙に気になって熱く語ってしまいました。「科学的根拠」に基づいていない本は、信じてはいけない」とも読み取れ、違和感を覚えたからです。確かに「信じないほうが良い」ような本も巷にはあふれているし、気をつけないといけないとは思いますけれど・・。

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Comments

はじめまして。

私のブログをリンクしてくださっていたので、どんな方かなあと思って訪れました。
私も今日のラッキーなことなんてコーナーを自分のブログに作っていましたが、横森さんがそういう事をおっしゃっているというのは全然知りませんでした。たしかにおっしゃる通りだと思いました。

私のはもうちょっと「ええ!」ってびっくりしちゃうようなラッキーを記そうと思っていたので、あんまり更新できてません(笑)。日々よいことはありますけれども。

私も精神世界にひょんなことから親しむようになりましたが、「科学的根拠がない=間違っているあるいは信じるに足らない」という態度の本(や人)に対しては何か説得力のある事が言えないかなあ、などと思っています。

私はひねくれものなので「幸せの種を見つけよう!」なんてストレートにはとても表現できないのですが、それに近いような事は折々書いていきたいなと思います。これからもこちらに遊びに来ますね。

Posted by: Hiroette | 2004.10.19 at 09:58 PM

私も「科学的根拠がない~」に引っかかりました。こういうことに科学的根拠がいるの?って素朴に疑問を感じました。
私は、各界で活躍している著名人のエッセイなどを読み、その考え方に憧れるのですが、どうすれば、自分もそうなれるのか長い間分かりませんでした。
その方々のいる所と自分の今いる所の距離を埋めてくれたのが、帆帆子さんの本でした。
あ、こうすればいいんだ!こう考えるのね!と手も足も出なった私に歩き方を教えてくれたと思って感謝しています。
それから精神世界の本を読んだりサイトに行ったりすると、表現の仕方は違っても共通するところがあって、興味深かったです。
本を読んで心が落ち着く、幸せな気持ちになるといったものだと思っていたので、「科学的根拠」という硬質な言葉には違和感を覚えました。

Posted by: 野ばら | 2004.10.20 at 04:11 AM

こんにちは、shiikoさん^^
私も、shiikoさんが読まれている系統の本、いろいろ読んでいます。帆帆子さんの本は大好きだし、「きっぱり」も読んだし。10年ほど前は、きっと「こいつヘン」と言われかねないと、自分でも自覚していました(笑)。こういう類って、結構紙一重だったりしますものね。でも、やっぱり、知れば知るほど真理は一つのような気がします。「ありがとう」「私は幸せ」こういう思いを持っているだけで充分かな? と。それに気づいている人は、この人生でやっぱりラッキーなんじゃないかしら? 
それにしても、新聞記事、鋭い指摘ですね!

Posted by: ろざりん | 2004.10.20 at 09:30 AM

>Hiroetteさん!
いらして下さって、コメント頂いて嬉しいです、ありがとうございます。
ろざりんさんの所からそちらに伺うようになりました。
過去の記事まで読ませて頂いて、そうそう!と思う個所が沢山あったのでリンクさせて頂きました。

「いいこと日記」については、横森さんの「今すぐ幸せになれるアイデア70」が
きっかけでしたが、他にも「良いことに着目する日記」の効果を説いている方って
多いですね。つい最近も歌手の平松愛理さんが新聞のインタビューで「いいこと日記」を
つけるようになって、変われたとおっしゃっていました。どんな出来事の中にも
「良い面、自分の為になったと思われること」を探す、という習慣は大切かな~と思います。
悲観的で否定的な性格が本当に変わりました。

Hiroetteさんがご自分のブログで、思ったこと考えたことをいつも
しっかり書かれているのを読んで、見習いたい!って思ったのです。
「素直」と言われてしまいましたが、実は自分の考えていること思っていることを
ストレートに表現するのが凄く怖くて、周囲から「変なんじゃない?」とか
「ちょっと偏っている」とか、受け入れられないかもしれない・・というのが怖かったりします。
だから、自分の心に聞いて、言いたい事は誰に何を言われようとも表現したいんだ!という
強い気持ちを、忘れたくないなと思って、こんな記事を書いてみました。

「素直」って良く言われるんですけど、褒め言葉とは受け止められないんです。
素直すぎて微笑ましい、とか・・。(苦笑)
でも、そのまま真っ直ぐ受け止めたり、感じたりできることは長所と考えるようにしています。
無理やりだけど・・(笑)
人に受け入れられるかどうか、躊躇しないで自分の道を進んでいきたい・・なんて思ったり。
そちらにも、またゆっくり読みに行かせて頂きます。

>野ばらさん
やっぱり同じように思えたんですね!うーん、仲間がいて嬉しいです。
本当に帆帆子さんの本は、判り易くて実践的で、ああいうふうに本にして下さって
良かったなあ・・出会えて良かったなって思います。
イラストもほのぼのして良いですよね。

>ろざりんさん
10年ほど前は・・ですか!まだ読んでいなかったなあ・・こういう系統の本は。
確か、直感占い?をして下さる方の事務所で、サイババの本が置いてあって
「占いをする人の教科書のような物なんだろうなあ・・・」なんて
思っていたぐらいです。怪しいから近づかなかったというか。
占いは好きだったんですけどね。(笑)
だいたいオウム事件から、精神世界系は怖い・・頭が良すぎるのも良し悪し(苦笑)
なんて思ってた私です。
>>「ありがとう」「私は幸せ」こういう思いを持っているだけで充分かな? 
>>と。それに気づいている人は、この人生でやっぱりラッキーなんじゃないかしら? 
うん、本当にそうですよね。気づく事が出来て、本当にラッキーです!!

Posted by: shiiko | 2004.10.20 at 01:24 PM

こんにちはー。

科学的根拠のないもの=信じてはいけない的な発想は、今は例えば10年前よりも随分改善されたと感じますが、
最近思うのは実はそこに何らかの真実が隠されていると直感的には認められつつあるからこそ、
オカルトとか社会性のないような言い方で馬鹿にして、なるべく広めないようにする何らかの陰謀だろう、と私は思うようになりました。
私の恋人もその陰謀にまんまとはまっている内の一人ですが、それでも私が科学的根拠のない、でも大事な事を言い続けていると、
もしかしたら、そこに何かあるのかも?いやいやそんなバカな。とかいろいろ葛藤している模様です。

大体日経新聞はおっさんぽいカチンとくる物言いが多いと思います。でもそれが大方の世間(そんなものがあるとすればの話ですが)の意見だろうと思って、そういう意味で参考にしています。

Posted by: paco | 2004.10.24 at 05:34 PM

pacoさん、そうなんですよね~。

>>最近思うのは実はそこに何らかの真実が隠されていると直感的には認めら>>れつつあるからこそ、
>>オカルトとか社会性のないような言い方で馬鹿にして、なるべく広めない>>ようにする何らかの陰謀だろう、と私は思うようになりました

そうなんです。真実がそこにあるのかもしれない・・という直感を
感じる人が増えていて、認められつつある。
だからこそなるべく広まって欲しくない、という気持を持つ人もいるのかも。
だって、科学的に根拠のないことは証明しにくいですし、それに
私自身、こんなふうに言い切れるようになるまで凄く苦しかったし
時間がかかった。
目に見える事として証明しづらいから、
利用して、エゴのために捻じ曲げて広めることだってできる。
真実を認めることは、実は凄く勇気がいるような、
ある意味、怖いことなのかもしれません。

pacoさん、恋人さんに伝え続けているのですね。
実は私も夫にどうやって説明していいか試行錯誤しています。
夫は私と違って目に見えない世界を直感的に子供の頃から受け止めている人なのに、それなのに、真理を知るところにたどり着く事を拒否している。
何かが彼をそうしてしまっているように見えます。
どこかの時点で彼の心理的な葛藤が、すっと整理整頓されるといいなと
思ってるところです。

Posted by: shiiko | 2004.10.25 at 02:13 PM

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