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May 9, 2004

2004.05.09

キャンディード

今日のいいこと!

★「キャンディード」を観劇してとても感動したこと!

東京国際ホール ホールC 14時開演

  レナード・バーンスタイン / 作曲 宮本亜門 / 演出
  デイヴィッド・チャールズ・アベル / 指揮

[キャスト] キャンディード / 中川晃教
      クネゴンデ / 幸田浩子 パングロス / 岡 幸二郎
      パケット / 宮本裕子 マキシミリアン / 新納慎也 カカンボ / 坂元健児
      ジェイムズ / マーティン / 佐山陽規  総督 / 市川和彦  
      オールド・レディ / 郡 愛子  ヴォルテール / 辰巳琢郎
  
2001年の石井一孝キャンディード版も見ています。
とても私好みのミュージカルです。
今回は中川晃教君の若さはじける魅力的なキャンディードになっています。

バーンスタイン作曲の音楽が、とても素晴らしい!
オペラ畑の人とミュージカル畑の人が、前回はまだなかなか
しっくり来ていない感じのところもあったのですが
2004年バージョンは、より素敵にまとまっているように思えました。
合唱の厚みと言い、オケの素晴らしさといい、観る価値があります。
クネゴンデ役の幸田浩子さん、声が綺麗で歌が上手なだけではなくて
雰囲気も良く演技も上手。見ていて、聞いていてすっかりファンになってしまいました。

2001年度版では、衣装が黒と白で統一されていて美しかったのですが
登場人物の見分けが良く出来なかったので、今回バージョンの衣装のほうが
よりポップで美しく、人物の見分けもし易かったので良かったです。
脚本的にも変更点があったのでしょうか?
ストーリーが前回より判り易かったです。

18世紀フランスのボルテールの風刺小説を脚色した舞台で、
「素直」の意を持つ名のキャンディードが、恋に敗れて
諸国を放浪しながら、真実の幸福とは何か?を探す、というお話です。
2001年に見た時に、判らないながらも感動したのは
最後に「普通に畑を耕して生活すること」の大切さに
気づく、体を動かして自然の中で生きていく、何気ない日常の中にこと
幸福があるのではないか、というの所が主題なのかもしれない・・と言う部分でした。

ところが今回は違う部分に感動しました。
キャンディードが諸国を旅して最後にたどりついた場所で
老人から「考えるのはやめたらどうだ?」と諭される場面。
ここに凄く感情移入してしまい、涙が出てしまったのです。

実はちょうど、劇場に向かう電車の中で
読んでいた本の内容と、シンクロして重なる部分が見えたからなのです。
その本の中にはこういう箇所がありました。
「考えるということより大切なのは、知覚するということ。
見えるもの、聞こえるものに喜びを感じること、
手で触れること、自覚して呼吸すること、嗅ぐこと、味覚を味わうこと、
たった今の現在を満喫すること。」
「思考は人間の持っている最高の財産ではない。楽しむためには
楽しんでいるということに気づくことが必要。
気がつくとうことは意識であって、それは思考より上のこと。」

考えて苦しんで、様々な苦しい体験をして「幸せとは」「生きるとは」と
考え続けて放浪してきたキャンディードに対して、老人は
「頭で、考えるのではなく、人生そのものを感じ取れ」
と言っているように受け止めました。
(記憶力が無いので、詳細不明ですが・・もっとちゃんと台詞を
わかっている方、是非教えて下さい。m(_)m)

朝読んでいた本の中にあったように
「幸せに生きる、ということは、幸せを感じ取ること」
「幸せとは、そこにある物を充分に味わい満喫すること」
キャンディードの物語の中に、このメッセージもあったのだなあと気づきました。

本も映画もお芝居も・・自分の心の成長によって
その時その時で響いて来るものが違いますね。
また数年後、キャンディードの舞台に出会えるといいなと思いました。

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